ブラシ解説 リスト |
カスタマイズ逆引きガイドPainter のブラシで設定できる項目は 100 個以上あるので、正面からマジメに取り組もうと思うと疲れます。必要なところだけ設定変更すれば、じゅうぶん目的に合ったブラシになります。そういうわけで、目的別のカスタマイズの要点リストです。 Painter では ブラシ というと「水彩」とか「リキッドインク」とかのカテゴリーの名前で、ひとつひとつの設定は バリアント (Variant) といいますが、バリアントという単語はどうもわかりにくいので、ここの解説ではそれについても「ブラシ」という単語を使っています。 Painter 6 以降では、ブラシバリアントの設定を変更したとき、ブラシを持ち替えても設定がそのまま残りますが、ユーザーが「保存」して前の設定を上書きしないかぎり、ブラシパレットのメニューの バリアントを初期設定に戻す で基本的にいつでも前回保存した状態に戻せます。(ただし、キャプチャブラシのためのキャプチャ画像は、とくに Painter 7 では戻らないので、キャプチャするときは必ず その前に別名保存 して、新しく保存したバリアントのほうを変更してください。) 現在のブラシを 水ブラシ (色がつかない混色用ブラシ)にしたい。 「塗料」の「補充量」を 0 に、「にじみ」を高めの数値にする。ただし、手法が「塗潰し」のブラシのみ可。
下の色が選択色に混じってこないブラシにしたい。 「塗料」の「にじみ」を 0 にする。 筆圧で太さが大きく変わるブラシにしたい。 「サイズ」の「最小サイズ」を小さくする。同時に「表現設定」の「サイズ」のところを「筆圧」にする。筆圧そのものの調節はタブレット設定と「ブラシトラッキング」から。サイズの変わりかたがガタガタするときは「%サイズ」の数値を減らす。 筆圧で色の濃さが変わるブラシにしたい。 「表現設定」の「不透明度」あるいは「補充量」、あるいはその両方を「筆圧」にする。さらに「にじみ」にある程度の数値を設定し、この項目の表現設定を「筆圧」にしてさらに「反転」にチェックを入れると、「補充量」との連動でさらに変化の幅が広がる。 色を塗り重ねると黒っぽくなってしまうブラシを普通のブラシにしたい。 「一般」の「手法」を「重ね塗り」ではなく「塗潰し」にして、「手法バリエーション」を好みに設定。テクスチャが出てほしいなら、「塗潰し+ハード+テクスチャ」か「塗潰し+ソフト+テクスチャ」にする。Painter 7 以降の「新水彩」では「描点の種類」が「水彩キャメル」など新水彩専用のものになっていると、この変更ができないので、手法も変える。 どんなときでも絶対にテクスチャが出ないブラシにしたい。 「一般」の「手法バリエーション」を「テクスチャ」という単語が入っていないものにする。普通は「塗潰し+ソフト」など。 テクスチャがはっきり出るブラシにしたい。 「手法バリエーション」を「塗潰し+ハード+テクスチャ」にして、「コントロールパレット」の「粗さ」の設定を低めにする。 ストロークのエッジをもっと柔らかくしたい。 「手法バリエーション」がエッジの柔らかいもの(「フラット」や「濃厚」という単語が入っていないもの)になっていることを確認。「サイズセクション」のブラシ先端形状(ブラシチップ)で、下中央(水彩用)と下右(エッジまでくっきり)以外のものを選ぶ。 手の動きのブレが入らない滑らかな線を描きたい。 「間隔」の「滑らかさ」の数値を上げる。上げすぎると重くなるので注意。 ブラシのあとが丸い点として見えてしまうのを、もっと滑らかにしたい。 「間隔」セクションの「間隔」を小さくする。ここの数値は連続して描かれる円形の半径を 100% としたとき、どれだけ移動したら次の円形が描かれるのかの設定になっている。同時に「最小間隔」も小さめに。 重いブラシを少しでも軽くしたい。 「描点の種類」が「円形」や「ブリストル」の場合、サイズが大きいほど重くなる。この場合、「間隔」をもっとあける。「最小間隔」も少し上げる。 ストロークに立体的に影がつくブラシ(インパストブラシ)を普通のブラシにしたい。 「インパスト」セクションの「描画方法」を「色」にする。逆に普通のブラシをインパストブラシにしたいときは、ここを「色と奥行き」にする。「奥行き」だけにすると透明で厚みだけが立体的にできるブラシになる。 エアブラシの絵具の出かたを減らしたい。 「手法」が「エアブラシ」になっている場合、「エアブラシ」セクションの「液量」を小さくする。同時に「不透明度」も下げると色が薄くなる。「描点のタイプ」が「円形」なら「不透明度」を下げる。 線が勝手にガタガタするブラシにしたい。 「ランダム」セクションの「ジッター」を少し上げる。 Photoshop 7 以降の「散布ブラシ」のようなブラシを作りたい 画像をキャプチャした描点を使用した「キャプチャブラシ」を使用し、ブラシの「ランダム」の設定で「ジッター」を上げて、ストロークの中心からずれた位置に描画されるように設定する。また、「ジッター」の表現設定に「筆圧」などを指定。「間隔」を大きく取って、描点が互いに離れるようにする。また、色のばらつきを加えたいときは、「色の範囲」の設定で幅を持たせてからブラシを保存する。キャプチャ描点のブラシの作りかたについては 【 ブラシに絵を使う / キャプチャブラシ 】 の解説を参照。 描くストロークの色に自然にばらつきが入るようにしたい。 「アート素材」の「カラー範囲」で、色相、彩度、明度それぞれの揺れ幅を設定してバリアントを保存する。こういったバリアントを使っているときにカラーセットから色を選択すると、カラーセットの色情報で色のばらつきが設定されるので、設定を生かしたい場合は色はカラートライアングルから選ぶ必要がある。色のばらつきがなくなってしまったら、「バリアントを初期設定に戻す」を実行して、色の揺れを復元する。 ブリスルの設定がよくわからない。 ブリスルのようすを確認しながら設定するには、「サイズ」パレットで描点プレビューをクリックします。最大/最小サイズ表示(ハードモード)と、描点の形状の表示(ソフトモード)が交互に切り替わるので、描点の形状のほうを表示しながら設定します。(Painter 8 のブラシクリエイターでは「サイズ」パレットを開いたまま「ブリスル」の設定をすることができないので、設定しつつ切り替えてください。)
Painter 7 以降の新水彩の設定がわからない。 【 Painter 7 の新水彩 】 と 【 新水彩ブラシのカスタマイズ 】 を参照のこと。 プラグインブラシの設定がわからない。 【 プラグインブラシの種類と効果 】 を参照のこと。 ブラシの XML ファイルの記述の項目が何を表わしているのか知りたい 【 梅の実 】 の JUMA さんによる 【 Painter 7.1 ブラシファイルのパラメータ一覧 その1 】 と 【 その2 】、および、【 Painter 8 ブラシファイルのパラメータ一覧 その1 】 と 【 その2 】 に詳しい解説があります。 2004/03/28 - JUMA さんの Painter 8 解説リンク追加。 (Last Modified: 2004/10/16) |
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