ブラシ解説 リストarrow  home prev  index  next    

circle新水彩ブラシのカスタマイズ

水彩パラメータの相互関係

Wetness (湿り具合)を大きくすると
Capillary Factor (キャピラリーファクタ)の効果が上がる(中)
Grain Soak-In (粗さの浸透度)の効果が下がる(小)
ストローク中央部の絵具量が減る
Wetness (湿り具合)が 0 のとき、水彩の効果はすべて無効になる。
Pickup (ピックアップ)を大きくすると
Capillary Factor (キャピラリーファクタ)の効果が上がる(大)
Diffusion Amount (ぼかし)の効果が上がる(中)
Dry Rate (乾燥度)を小さくすると
Diffusion Amount (ぼかし)の効果が上がる(特大)
Pickup (ピックアップ)の効果が上がる(大)
Wetness (湿り具合)の効果が上がる(大)
Grain Soak-In (粗さの浸透度)の効果が下がる(小)
Evaporation Threshold (蒸発速度)を小さくすると
Dry Rate (乾燥度)も小さいと水彩アクションが長く続く
Evaporation Threshold (蒸発速度)が 0 になると水彩アクションは永遠に終わらない
Diffusion Amount (ぼかし)を大きくすると
Capillary Factor (キャピラリーファクタ)の効果が上がる(大)
Pickup (ピックアップ)の効果が上がる(中)
Diffusion Amount (ぼかし)の値が大きいと色ムラが出る。
Diffusion Amount (ぼかし)の値が大きく、かつ、Dry Rate (乾燥度)が小さいと、ぼかしの過程で色の濃いピクセルができて、色が汚れる。
Diffusion Amount (ぼかし)が 0 のとき、水彩の効果はすべて無効になる。(しかし、湿り具合が 0 の時よりなぜか重い。)

特定の表現要素をコントロールする

ぼかしの強いブラシを作るには
Diffusion Amount (ぼかし)パラメータを上げる(必須)
Dry Rate (乾燥度)を下げる
Evaporation Threshold (蒸発速度)を下げる(水彩アクションを長くすることで、上のパラメータの効果を上げる)
ストロークが重なるところに輪郭を作るには
Pickup (ピックアップ)の数値を上げる(必須)
Diffusion Amount (ぼかし)パラメータは中程度以下。
Dry Rate (乾燥度)を低くする
水ブラシを作るには
Painter 7 の水彩では他のタイプのブラシでふつうするように、「塗料」の「補充量」を 0 にして「にじみ」の数値を上げることで「混色だけ」をするブラシを作ろうとしてもできません。でも例外的に無色でブラシを置いた場所の色を引きずるブラシが作れます。(引きずる量などは調節できません。)
この例外的な設定は 【 梅の実 】 の JUMA さんに教えていただきました。JUMA さん作のブラシは 【 CG講座 / ブラシ 】 のセクションへ。

ブラシの「描点の種類」を「水彩キャメル」、「水彩フラット(平筆)」、「水彩ブリスル」、「水彩パレットナイフ」のどれかにする。
「塗料」の項目で、「補充量」と「にじみ」をどちらも 0 にすると無色。
「塗料」の項目で、「補充量」を 1、「にじみ」を 0 にするとだんだん選択色に変わる。

その他の留意点

【 7の水彩 】 に挙げたように、キャピラリーファクタの保存に問題があるので注意。

さらに、ツールにブラシを選んでいるときの「コントロール・パレット」に「ブラシコントロール・パレット」のメニューの「コントロール」−「カスタムコントロール」から追加できるはずの項目は、正常に設定できるものが少ないようです。

カスタマイズブラシの例

[ water lazy camel ]

水彩キャメルブラシのカスタマイズ。かなりぼかしが強く、あまり境界ができずにゆったりした感じのブラシ。少し重めかも。

このリンクから XML ファイルの内容を確認したり、右クリックからダウンロードしてください。⇒

[ water lazy camel fringe ]

同じブラシから、輪郭が強く出るように設定変更したブラシ。この例のように内側を薄くするときは、色のストロークのあとに内側から白のストロークで描き、水分に乗せて内側の色を輪郭に向かって少し移動させる。

XML ファイルへのリンク ⇒

[ water noncolor lazy camel ]

いちばん上のブラシの「塗料」の「補充量」を 1 に、「にじみ」を 0 にしたブラシ。同時に色は白で保存してある。最初は色を引きずり、だんだん薄くなる。(水彩では白は透明色。) 色を上のブラシで置いたあと、このブラシでなぞった。

XML ファイルへのリンク ⇒

どこまでも色を引きずるブラシにするには「補充量」を 0 にして、バリアント保存のときに色の保存のチェックをはずす。

いずれも、ブラシを読み込んだあと、1回「バリアントを初期設定に戻す」を実行しないと、キャピラリーファクタ(ぼかしのテクスチャ)が有効になりません。よく使う場合はこのコマンドをカスタムパレットのボタンにしておくといいのでは。

(Last Modified: 2002/08/26)

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