Painter 7 バグリスト
あわせて 【 Charako さんの7のバグ情報と水彩 】 (日本語版について)もごらんください。
水彩関連
Painter 7 では、水彩のブラシに、新しく追加された「描画タイプ」そのものが「水彩」で「手法」が選択できないものと、その他の「描画タイプ」で手法が「水彩」のものとがあります。この2種類のあいだには設定その他で少し違いがあります。
水彩関係は英語版 7.1 パッチでも変化なし、です。
- 「塗料」の「補充量」を減らして「にじみ」を上げると、色に黒が混じってくる。これを回避するには(表現が限られてくるので苦しいが)、次の方法がある。まず、「描画タイプ」を「Water Color Camel Hair(水彩キャメルブラシ)」などという水彩専用のもの 以外 にする。そうすると「手法」が選べるようになるので、ここで「水彩」を選ぶ。同時に、「塗料」の「ブラシ・ローディング(色の読み込み)」(筆の毛の1本ずつが独立して紙から色を拾う)をオンにする。水彩専用ブラシでは「ブラシ・ローディング」をオンにすることができないので変色が回避できない。
- 「塗料」の「にじみ」は、すでに紙の上にある色を拾うはずだが、水彩ではまったく機能していない。したがって、「補充量が0」で「にじみの値を大きく」することで作れるはずの「水ブラシ」が作れない。(参照: 【 にじみの問題(英文) 】)
- 「ブラシ・ローディング」がオンのとき、「補充量」の設定を減らしても反応しない。
- 複数のストロークの境界にかならず「水彩境界」ができてしまう。反対に、ストロークが重ならないところには「水彩境界」を作ることが不可能。(参照: 【 水彩境界の問題(英文) 】)
- 水分が紙の表面の絵具をまた浮かせて移動させる機能である Pickup で、浮いたはずの絵具がブラシにうつらない。
このあたりの実例は、英語のバグ報告ページの画像を見てください。
7.1 で改善を確認したもの
- キャンバスサイズの変更でマイナス値が有効になった。
- レイヤーの位置をずらした状態でもグループ化や結合ができるようになった。
- 水彩レイヤーの表示マスクが水彩ブラシを使って編集できるようになった。(リキッドインクのレイヤーには表示マスクがないのが正常であるもよう。リキッドインクのデータはベクターデータであることを考えれば当然か。)
- マック版で OS X 上での使用で筆圧が効くようになった。 (ただ、まだ完璧ではないもよう。)
- テクスチャの設定に「描画方向反映」(Directional Grain)の項目が追加され、これをオフにすれば6までと同じ表現が可能になった。
その他
- スクリプトの記録で、セクションメニューの「オプション」で「最初の状態から記録」をオフにしておいても、再生するたびにエアブラシの最初のバリアントが選ばれてしまう。(これは Painter 6 では正常。)
- ドライメディアのチョークなどで、ストロークにつれてテクスチャが歪む。これは「ブラシ・ローディング」をオンにし、「補充量」を 100% より下げ、「粗さ」を低めにすることで回避できる。(これは重ね塗りタイプは不可。塗りつぶしタイプのみ。) (吉田宏さんの情報)
- ダイナミック・テキストのレイヤーが保存したファイルから消えることがある。(Graphics メーリングリストの どどど さんの情報)
日本語版では日本語変換がオンになっていると日本語フォントのみ、オフになっていると欧文フォントのみが、選べるようになっているもよう。
- バグとは言い切れないかもしれないが、画面表示が 16 ビットだと全体に水色に表示されてしまい、使えない。32 ビットあるいは 24 ビット(True Color)にすればOK。
(Last Modified: 2002/11/20)
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