解説書インプレッション (2)
工学社のゲーム・アニメ絵寄りの解説書(「I/O 別冊」のムック)など。
Painter で描くデジタル・イラストレーション
- 著者 ― eri、すいでんげつ、hiroi、阿彌如、chita、真南旭、秋人、安田浩章(+ 編集部)。
- 出版社 ― 【 工学社 】
- 2002 年 3 月 10 日発行、定価(本体) 1,900 円、120 ページ。うちカラーページは 32 ページ。
- カラーページが少ない〜。
- このシリーズは「自分もこんな絵が描きたい」と思った読者のためにある。好きな画風の人の作画過程は見ていて楽しいし勉強にもなる。同時に、こういう絵柄の絵で上達したいとか、こういう絵はどうやって描いているのか知りたい、という人以外にはまったく無意味。
- hiroi さんと真南旭さんの作例は Painter 7 使用(新水彩は不使用)。他は Painter 5 あるいは Painter 6。
- 付属の CD-ROM には取り上げられている絵の完成ファイル(JPEG のほか、元のサイズの RIFF ファイルおよび PSD ファイル)が入っているので、チュートリアル素材の CD よりは価値があると思う。実際にレイヤーをどんなふうに使っているのか、など、ナマのファイルは作者の製作過程を身近に感じることができる。付録というレベルじゃなくて、この本の意味の半分はこの CD-ROM にある。
- マニュアル解説的な部分はほとんどない。
Painter で描くデジタル・イラストレーション 2003
- 著者 ― 山本ヤマト、音楽ナスカ、丸山、水沢ひかる、サマエル、山本章史、310、marimari (+ 編集部)。
- 出版社 ― 【 工学社 】
- 2003 年 3 月 25 日発行、定価(本体) 1,900 円、127 ページ。うちカラーページは 32 ページ。
- カラーページが少ない〜。(これはどうしても感じる。)
- Painter はちょっと前のバージョンの愛用者がかなり多いせいか、2003 年版ながら作例に使用されたのは Painter Classic 1 と Painter 5、Painter 6。Painter 6 でも水彩を使わずに描いている人(音楽ナスカさん)もいる。
- 参加している Painter ユーザーの作風が(同じジャンル内ではあるが)個々にかなり違うので、同じことの繰り返しになるのを回避できている。絵の内容だけを基準にすれば、わたしは 2002 年版よりこっちのほうが作例が好きなのが多い。
- Tips(コラム)ページは 2002 年版の使い回し。
- 付属の CD-ROM に完成ファイル収録。
- マニュアル解説的な部分はほとんどない。
Painter 速攻レッスン
- 著者 ― JUNNY、水沢ひかる、ワダアルコ、サマエル、柄本基克、310 (+ 編集部)。
- 出版社 ― 【 工学社 】
- 2002 年 7 月 25 日発行、定価(本体) 1,900 円、127 ページ。うちカラーページは 32 ページ。
- カラーページが少ない〜。(何度でも言いたいです。)
- これは前の 2 冊と違って、まず巻頭に 50 ページの Painter 7 解説があり、だいたい基本がつかめるだけの内容がある。Painter 8 画面紹介も少し。
- Painter Classic 1 でドライメディアや水滴を中心に描いている JUNNY さんの作例のほかは、Painter 5 や Painter 6 の旧水彩を使った作例なので Painter 7 以降の参考書として買う場合は注意。
- 付属の CD-ROM に 4 人分の完成ファイル収録。(残り 2 人分はダウンロード。)
著者リンク集
本に掲載されている URL がすでに存在せず、かつ、掲載時のペンネームによる Google 検索でも新しいサイトを発見できなかった著者は抜けています。
eri
すいでんげつ
chita
安田浩章
山本ヤマト
音楽ナスカ
丸山
水沢ひかる
サマエル
山本章史
310
marimari (要 javascript)
JUNNY
ワダアルコ
柄本基克
(Last Modified: 2003/10/08)
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