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シェイプ部品の花のパターン Painter には シェイプ 機能というものがあり、ベジエ曲線データ(アンカーポイントとかハンドルで曲線を制御する)を扱うことができます。(この機能によって Illustrator などのドロー系アプリケーションのデータを読み込むことができます。) Painter の使用目的はふつう、ブラシやペンや鉛筆でキャンバスや紙に描く感触の「ペイント」のほうが中心になるので、シェイプのほうは忘れられがちですが、ブラシによる「ペイントデータ」がドットの集まりであるのに対して、「シェイプ」は線のデータを数値として保存しておいてそれを数学的に画面に描画するものなので、拡大・縮小による画像の荒れがなく、絵の部品として繰り返し利用するのに便利です。また、マウスでも滑らかな曲線が描けるという特徴もあります。 その シェイプ を使ってパターン用の部品を作ってみました。まず、左のようなシェイプ 3 個のグループを作成。これは輪郭線だけ表示した状態ですが、部品として使うときはシェイプの属性を黒の塗りつぶしに変更しました。 シェイプなので拡大・縮小がきれいにできることを生かして、ここではパターンの部品なのでかなり小さく縮小し、それを複製して並べます。ここでは縮小してから通常レイヤーに変換し、レイヤーを複製してその属性で位置を数値で指定して並べました。(左の画像は GIF で、このまま材料に使えます。「画像の明るさ」で自動選択して、新規レイヤーで選択部分を黒で塗りつぶすと、透明レイヤーに黒のパターンができます。)
そのまま好きな色で塗潰して使ってもいいのですが、単調になりがちなので、ずれた位置にところどころ違う色の花がまじるようにしてみたい、と思いました。また、花と葉も違う色にしたい。そういうわけで、黒1色パターンを複製して (上記の透明化のあと、レイヤーを複製) 必要な部分以外は消しゴムで除去、4つの型紙を作りました。 これが花のポイントカラー用のパターン。 葉っぱのメインカラー用パターン。 葉っぱのポイントカラー用パターン。ポイントカラーの花の位置を変えれば、また違ったものになります。 キャンバスをベースになる色で塗りつぶし、4 枚に分けたパターンのレイヤーは 透明度を維持 をオンにして、それぞれ別の色で塗りつぶすと、こんなふうに塗り分けたパターンができます。ここから「クローンを作成」してパターン画像として保存。もとのファイルは「透明度を維持」にしておけば、何度でも違う色で塗りつぶせます。(壁紙用サンプルではコントラストをうんと低くしてありますが、ここではわかりやすいはっきりした色で塗り分けてみました。) 色分けして塗りつぶしてクローン作成したあとでエンボス加工をするとこんな感じ。ここでは色の濃淡ではなく、もとのシェイプの輪郭にそってエンボスしたい。そこで、いちばん上の画像(模様が全部入っている黒のパターン)を開いてそこで「パターンを作成」をオン。(「パターンを作成」がオンになると、その画像は無限ループ状態になります。) その後エンボス加工したいファイルに戻って、ファイルメニューから黒パターンを クローンソースに指定 し、「オリジナル画像の明るさ」(オリジナル画像=クローンソース、指定がないときはパターン)をベースに「表面テクスチャの適用」を実行(数値は少なめに)。エンボス加工でクローンソースを参照するとき、ソースがループしてないとエンボスをかけるほうのイメージの端にスキマができて、パターンとして使えないものになります。それでソースのほうをパターン化しています。 その後さらに、「テクスチャ」をベースに「表面テクスチャの適用」効果を追加すると、全体をざらざらした感じにできます。 このパターンのバリエーションは 【 パターン素材 ― シェイプ部品利用 】 にあります。 (Last Modified: 2002/10/07) |
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