このセクションの内容は Painter 6 から Painter 8 の時代のものです。
バージョンによって違う部分がありますので、注意してください。
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Painter ワークショップ / Painter IX 速報
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circlePainter 9 速報

製品情報

2005 年 3 月 1 日、Corel 製品の日本での販売がイーフロンティアから 【 コーレル株式会社 】 に移行したことにともない、コーレル株式会社のサイトでの Painter IX 日本語版の紹介と試用版(その後ちゃんと日本語版が用意されました)のダウンロード、製品の直接販売が開始されました。詳しい製品紹介もあります。

システム条件は Windows 2000 あるいは Windows XP、Mac OS X (10.2.8 以降)。インストールに必要なディスクスペースは 400MB くらい。

WACOM タブレットユーザーは 【 Wacom Club 】 での会員特別価格をチェック(前例から言えば、とってもお得)。3 月 4 日から販売開始だそうです。

英語版については、【 Painter IX 公式サイト 】 に紹介があり、ファイルの保存もでき機能制限がない 30 日間使える体験版がダウンロードできます。

主な新機能

Corel のサイトで紹介しているのや、使ってみたりヘルプを読むとわかるものを、まとめてみます。

  • ブラシ描画速度最適化(スピードアップ) ― Painter 7、8 とくらべると、確かに速くなってるようです。「水彩」のブラシコントロールに「Delay Diffusion」(ぼかし処理はストローク後」(デフォルトでオン)が追加になったりもしています。
  • 起動したときに Welcome Screen という小型本のような形式の画面が表示されます。起動時に表示したくないときは、最後のページにある「起動時に表示」のチェックをはずします。また、この画面はヘルプメニューからいつでも呼び出せます。最初の画面にプルダウンリストが 2 つあり、上は最近使ったファイル、下はテンプレート呼出しです。テンプレート は Painter IX をインストールしたフォルダの中の Templates というフォルダにキャンバスサイズや ppi を指定して保存した RIFF ファイルを入れておくと、リストに追加されます。リストはファイルの名前順。
  • ブラシパレットがセクションが個別に独立して復活。よく使うものだけ表示したりもできます。数が多いので、ウィンドウメニューから表示させるとき、ちょっと面倒。個別に消すのはパレットごとの「×」で。
  • Artists' Oils ブラシの追加。ストロークの途中からキャンバスの絵具と混じった色で描画するのは、前からあった「油彩」や「アクリル」の「にじみ」の混色よりリアル指向。同時にミキサーに機能追加。2 つめのスポイトは Artists' Oils 専用「Multicolor」。ミキサー上の複数の色をまとめてブラシに転送。
  • Snap-to-Path Painting というカーブやシェイプに沿って描く機能。もちろん筆圧やテクスチャあり。ブラシを選択しているときのプロパティバーの「直線」の右にあるアイコンでオン・オフ。この機能は「環境設定」−「シェイプ」で、シェイプの線からどのくらい離れても描けるか、非表示のシェイプも対象にするか、といった設定ができます。デフォルトでは、非表示にしたシェイプは対象としません。設定よりパスから離れた位置では「全く描けない」のでオフにし忘れに注意。
  • デジタル水彩 の改良。Painter 6 までの旧水彩と同じように、乾燥するまでは「水彩境界」がすべてのストロークで共有されます。ファイルを保存しても乾燥されません。キャンバスで普通のブラシとデジタル水彩が 影響しあわない で共存するのも旧水彩と同じ。レイヤーで使っても通常のブラシとは混ざらない。Painter 6 までの旧水彩で描いたファイルを読み込むとデジタル水彩に変換され(開いてから水彩境界の調整ができる)、見たところ違いはないので、細かいところは検証不足ですが、いちおう 旧水彩復活 と言えるのでは。Painter 6.1 の旧水彩と同じく、スポイトで色が拾えます。
  • 「デフォルト」モードでないレイヤーでも結合できるようになりました。ただし、結合後のモードが常に「デフォルト」になるので、下になるレイヤーが「デフォルト」である場合以外は確実に予期しない結果になります。結合してからモードを変えると予想と合っていることが多いようです。(どうやってもムリっぽい場合もあり。)
  • ほとんどの動作について自由にショートカットキーを割り当てられるようになりました。カスタマイズダイアログで最初に Application Menu になっているところがプルダウンリストで、ここには他に Palette Menus、Tools、Other もあるのでお見逃しなく。
  • 縮小表示時の アンチエイリアス 搭載。Windows 版でも。有効なのは 12.5%、25%、33%、50%、66% のみらしいです。この設定は「環境設定」−「一般」で有効にする必要があり、有効にすると描画速度が必然的に少し遅くなりますが、わたしがふだん描いてるような絵では特に遅れは感じませんでした。マシン環境にもよるかも。(うちのメイン機はすでに 3 年前のですが、まあまあ。)

     

    上の例は 25% でのアンチエイリアス(Area-Averaging)オフとオン時の画面キャプチャ。33% はズームスライダ横のところに数値打ち込みしないと有効にならないようです。66% は数値打ち込みしか指定方法なし。油絵系の絵だとあんまり違いがありませんが、ペン画系だとかなり必須。
  • Tracker にロック機能がつきました。ロックをかけておくと Clear All しても残るので、ときどきいらないものを消しながら使えて、Tracker の有効度アップ。
  • メモリ割り当てで「空きメモリの 80%」とか指定できるようになり、メモリの使用効率アップ。
  • 「環境設定」−「一般」で ブラシカーソル が複数から選べるようになりました。(以前の三角形復活。)
  • ムービーの作成で、再生時のフレームのコマ送り速度が調節できるようになりました。(一瞬で終わってしまってよくわからないのが解消。)
  • ファイルメニューに「クイッククローン」という項目が追加。慣れるまでわかりにくかった「クローンして全体を削除してトレーシングペーパー状態に」というのをまとめてやってくれる機能。
  • キャンバスメニューに「キャンバスの回転/反転」がつき、全レイヤーまとめて反転できるようになりました。
  • Kai's Power Tools より Gel、Goo、Lens Flare、Lightning、Pyramid Paint、Reaction、ShapeShifter が付属。Pyramid Paint は水彩的なぼかしをかけのに、かなり強力。
  • Windows 版のヘルプが Windows HTML ヘルプ形式(ひとつのファイルにまとまっている)になり、Painter 7 のような動作不具合はなくなったし、Painter 8 の HTML ファイルよりもページ移動が軽くなりました。が、システム表示の字を「小」にしてるとヘルプの字も小さくなります。
  • マルチユーザー機能というのは、Windows 2000 や XP でのユーザー設定の置場である Documents and Settings 以下に個人設定をすべて保存する機能です。(Mac OS X でもこれにあたるものがある。) Painter IX をインストールしたフォルダに自分の設定が見当たらなくて不安になったら、このへんを探してみてください。Windows だとシステムファイルの不可視状態をはずさないと見えません。作成したカスタムパレットのファイルなんかもここにあります。ということは、Windows 98 系では絶対使えないのか、そのへん手元に Windows 98 系がないのでわかりませんが、さらに厳しくなったかも。

これまでの懸案事項(ユーザーからの要望が多い項目)で、改善されてないものは、ズーム倍率とか、乗算レイヤーの白がわずかに暗くなるバグとか。9.1 パッチに向けてバグ報告しましょう。最近は Corel で直接日本語で受け付けてくれるので、報告人数とかもプレッシャーになると思います。

これまで使っていたバージョンが Painter 7 までのかたは、Painter 8 で大幅に変わって Painter IX でも引き継がれているユーザーインターフェースにとまどうかもしれません。このへんについては 【 Painter 8 ここが変わった 】 とその周辺をお読みください。

その他、付記。

  • 基本イメージが Version 9 の 9 を取った 9 本指の手になって、これは Corel と担当デザイナ以外には基本的に評判が悪いです。日本人のセンスとは特に相容れないものが。個人的には変更要望は出してあります。でも、ま、アプリケーション本体の性能とは関係ないんで評価対象にはしませんでした。
  • デジタル水彩がの水彩境界が旧水彩と同じ挙動になったため、旧水彩の FAQ である、ブラシを持ち替えたら塗ったところがザラザラになって汚くなった、という現象が出ることがあります。この現象に遭遇したら「水彩境界」スライダをゼロに。水彩境界を使いたいときは、細かい点が集まってできてるブラシ(ブリスルとかキャプチャ系とか)はよけて通ります。(Painter 6 などの旧水彩ブラシには、そういう種類のブラシはありません。) また、そういうブラシをどうしても使いたいときは、すべてのバリアントに「ぼかし 1」(最小値)をかけておくと回避できます。
  • アルファチャンネルについては縮小表示のアンチエイリアスが効かないようです。
  • デジタル水彩については、いろいろなことをやってるうちに、旧水彩とは違うものもいろいろ見えてきました。現在の仕様でも実用に耐えるのですが、「にじみ」があるときの計算処理で彩度が上がり赤が増えシアンが減る傾向があるようです。(旧水彩にはそういう性質はない。) Corel にも報告していきたいと思います。

【 Corel の日本向けサポート 】 に連絡すると、英語版パッケージの直販をしてくれるそうです。値段は北米向けと同じで送料が多少上乗せになるようですが、わかりやすいし安心。また、【 Sparco.com でフルバージョン 】 とか、【 Sparco.com でアップグレード版 】 などは、これまでの日本からの購入に実績もあり、値段も安めです。Painter IX もハイブリッド版なので、Mac と Windows のどちらでも使えます。今回はユーザーガイドは印刷物では付属せず(PDF で CD-ROM に収録)、かわりにハンドブックというのがついてきます。

参考リンク

2005/03/01 - 日本語版情報追加。
2004/10/18 - 英語版購入情報追加。
2004/09/29 - 参考リンク追加。

(Last Modified: (2005/03/01)

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