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circleかぶら屋 雑記 (6)

PDF のブックレット印刷 (2005/06/14)

少し前になるが、Web の面白情報紹介サイト [ Boing Boing ] に、Creative Commons のルールにのっとって発表されてる SF 小説がある、という記事があったので、[ Down and Out in the Magic Kingdom のページ ] に行ってみると、無料ダウンロードファイルがあって、しかもそのファイルの形式が豊富。その中に「PDF file that folds into a booklet」というのがあったので、テキスト形式と合わせてダウンロードしてみた。

「折るとブックレットになる」という記述の意味は、ページ割付してあるので、このページの順序で両面印刷すると、中央で折って止めればうまくページが連続したブックレットができあがる、ということ。32 ページごとの割り付けになっている。

さて、Creative Commons とかそのへんはたいへんグローバルでよいのだが、この PDF ファイルの用紙設定が US Letter (8.5 インチ x 11 インチ = 216mm x 279mm)である。Adobe Acrobat (うちのは英語版の Acrobat 5)の印刷機能は、用紙の縦横を自動的に判断してくれたり、用紙のサイズに縮小する機能があってかなり便利ではあるが、うちのプリンタ(HP pcs2150)では自動縮小で中心がズレてしまう。すなわち、両面に印刷したとき、ページ内の印刷部分の位置が表と裏でズレて、当然余白もバラつき、みっともないことになる。

HP プリンタの用紙の末尾部分には、1cm ほど印刷できない部分があるのだが、縮小計算などをするときに、この 1cm ばかりのことを除外して計算しているらしい。プリンタドライバが悪いのか Acrobat の不備なのかわからないが、ともかく割り付けをした両面印刷にはこれでは使えない。

そういうわけで、用紙サイズをカスタム設定にしてみた。A4 の用紙で 210mm x 297mm のところ、210mm x 308mm で、用紙を横置きに。Acrobat の印刷設定では自動で縦横変換+センタリングをオンに。これでちゃんと中央に印刷されるようになる。

HP プリンタには「両面印刷機能」があるが、これは多少待ち時間があるし、逆方向に給紙するときに少し斜めになることがある。だからまず片面を印刷、あとで裏側を刷ることにする。Acrobat で「Odd Pages Only / 奇数ページのみ」を選択して印刷実行。ここで表面と裏面のどちらかにプリンタの「逆順印刷」を使えば便利ではあるが、途中で紙を二枚噛んだとかの事故が起きるとまとめてダメになるので、小分けにして「Even Pages Only / 偶数ページのみ」にするか、1 枚ずつ手作業で。Acrobat の印刷指定で「Current Page」指定するのが便利。Ctrl + P, Alt + U, Enter で(日本語版のショートカットキーはこれとは違うかも)。

プリントしたものは中心で折って、90 度回して留められるホチキスで折り山を留める。これで済めばよいのだが、今回は小冊子が 5 分冊になってしまっているので、まとめて表紙の紙でくるんでボンドか何かで固める必要がある。読むだけなら分冊でもいいけど。

ところで、英語圏の人が PDF 作っても引用符をちゃんと「内側に曲がってる」のに置換してないのは、けっこういい加減というか、DTP 関係の人でなければそんなもんなんでしょうか。

そうでなくても間違えるわけですが (2005/06/23)

机の正面にモニタ、その前にタブレット、その上に乗せてキーボード(絵を描くときは横にどかす)、紙に書くときはタブレットの上、という体勢で作業をするので、ペンを取る、という作業で「描けないと思ったら違うほうのペンだった」ということが頻繁に起きる。

すなわち、タブレットのペンと、ボールペン。形が似ているからタブレットも違和感なく使えているわけであるが、あまりにもよく間違える。最近 uni Power Tank というボールペンを使っているが、これがまた初代 intuos のグリップペンのソックリさんなので、周辺視力では区別がつかない。

しかし、この Power Tank はよいですよ。何しろ「加圧式」という基本機能がえらい。最近キャップでなくてノック式のも出たのですが、そっちがデザインがあんまりなのでとても買えないのが残念。最初のころの軸色のスペシャルカラー白がよかったなぁ。

下に敷いてるのは滑り止めシート。これも安くて便利でえらい。

Musical Baton なるもの (2005/07/17)

ひっそりと 水魔さん に渡されていたので、ここでとりあえず受け取って、ざっと。

  • コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量 ― 6 ギガくらい? SHOUTCast を聴くことのほうが多いです。さらに音楽をかけてないことが多いです。
  • 最後に買った CD ― 新シルクロードサントラ「エンチャントメント 魅惑の響き」。かけてみたらコマギレ感が強かった。
  • 今聴いている曲 ― テレビがついてます。
  • よく聴く曲、または自分にとって特に思い入れのある 5 曲
    1. Enigma / The Eyes of Truth (from The Cross of Changes)
    2. Pat Metheny / Secret Story を通しで。
    3. マーラーの交響曲第 5 番第 4 楽章「アダージェット」(ショルティ指揮)
    4. ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」
    5. 攻殻機動隊 S.A.C オープニング(最初のと 2nd GIG と両方)
  • バトンを渡す人ですかぁ? ドテっ。コケた。バトンがポロっ、あっ、どっかにころがっていっちゃった……。

[ 2005/08/25 ]

ふと、「ぼくは雨となり星となる」のことを思い出した。広く知られていないという意味ではここで出しておきたい。映画『死国』のエンディングテーマで、曲と歌詞がよく、米良良一が歌っている。作曲は門倉聡。スーパーファミコン用ゲーム「Metal Max 2」でファンになった。映画のほうは「何を見るか」で評価が分かれる作品。個人的には映画も好き。ホラー一般は嫌いななかで。

TV チューナー内蔵液晶ディスプレイ購入 (2005/08/10)

この項目は長くなったので、【 TV チューナー内蔵液晶ディスプレイでデュアルモニター 】 として別記事にしました。

海外レンタルサーバーを借りてみた (2005/09/13)

【 さくらインターネット 】 がディスク容量 1 ギガで月額 500 円、独自ドメイン使っても特に追加料金なし、というサービスをやっているし、(とりあえずすでに借りてあります)、他にも同じような料金設定の国内サービスがあるので、日本から閲覧するなら日本にあるサーバーが速いということもあり、海外のレンタルサービスはあまり視野に入れてなかったのだが、ある日、Corel のニューズグループ(Painter 以外のも多少巡回してます)で 【 DreamHost 】 という名前が挙がり、リンクを確認してみたら安かったし、さらに調査したが評判は悪くなさそう。

しかも、ときどき「特価キャンペーン」をやってるらしく、8 月には Code Monster というのを、その下のランクの料金で受け付ける(しかも、その料金はずっと有効)というセールだったので、借りてみた。ディスク容量は当初のものが「二倍サービス」で、さらに契約した直後に「全員のディスク容量二倍」になったので 15 ギガ。料金は 2 年分前払いで月額 $15.95。

2007 年時点では、同じプラン・同じ料金で、ディスク容量は契約時に 291.2 GB となっています。わたしの場合は契約時から時間が経っているので、毎週容量が増えたのが加算されて、現在 518 GB になってます。もっとも、やたらとリソースを使っても平気というわけではなく、CPU 占有率やデータ転送の帯域幅には、かなりきつくユーザーごとに制限がかかっています。

ディスク容量も転送量も「そんなにいらないけどあったら安心」で、(さらにディスク容量は 1 週間ごとに 120 メガバイト増量)、いろいろ制限が少なくて、Perl、Python、Ruby、PHP、C、C++、MySQL、Telnet その他いろいろあれこれやってみることができそう。しかし、自由なのはいいけど、どう使えばいいかわからなければネコに小判、ブタに真珠なわけで。

自分で設定できる項目が増えるということは、その設定について知らないと使えない、ということで、かなり厳しいことを実感中。しかし、サーバー設定とか CGI とか、知っておいてムダになることではないので、少しずつ勉強していく予定。

……と書いたところでサーバーをチェックしたら落ちてた(がっくり)。【 DreamHost Blog 】 を見にいったら、ロサンジェルスで大規模な停電があったそうで。普段はあまり落ちないサーバーだと思う。ついでに、緊急時ステータス確認用ページは 【 DreamHost - Emergency Status 】 【 DreamHost Status 】

さらについでに。スクリプトのテストは自分の Windows 2000 マシンに Apache を入れてやってるわけだが、Windows 2000 上での MySQL の設定がまたけっこう複雑、というか、ちょうど合う設定例の解説がないので試行錯誤中。

DreamHost の Promo Code (2005/09/18)

DreamHost では、新規契約を紹介と報奨金が出る。たとえば、【 こんなリンク 】 から入ったユーザーが契約すると、kaburaya アカウントに報奨金が入る。なんと、DreamHost ユーザーではなくても紹介者になれるシステム。

このシステムそのものは新規ユーザーにはメリットが少ないが、これと別に Promo Code というのがあり、新規契約時にこの Code を使うと、一定の報奨金を新規契約者と紹介者で折半することになる(折半の割合はあらかじめ紹介者が指定)。全額を新規契約者に割り振った Code を作成することもできるが、そういうものが流布した場合、他のアカウントの人に迷惑がかかるので、一般的な割引率にしたものを作成してみた。もし契約する場合は、Promo Code に painter と入れると安くなる。Level 1 の 1 年契約の $119.40 からでも $50 割引、でももっと上のコースでも同じく $50 の割引、のはず。(自分では使えないので確認できず、でもウェブ上にあった $40 の割引 Code を使わせてもらった。)その後、全額を新規契約者に割り振る Code が主流となったようなので、別の Promo Code painterfun を作成。必要であれば使ってください。

DreamHost はサービス内容もかなり充実してるので、こんなことまでやって客を集めなくても、と思うが、アマゾンが伸びた理由のひとつがアフィリエイトというシステムなのだろうし、レンタルサーバー業界の競争はかなり熾烈らしいので、たぶん意味があるんでしょう。

[ 2005/09/19 追記 ]

ウェブホスティングサービスのレビューを集めたサイトを発見。たとえば 【 DreamHost User Reviews 】 に DreamHost のレビューがあるが、さらにページの右側にはその他のホスティング会社レビューへのリンクもあるので、検討してみたいかたには便利かも。

[ 2005/09/21 追記 ]

やっぱりアメリカのサービスは「英語が基本」なので、日本語対応で弱点発見。ウェブメールは SquirrelMail という PHP 上で動作するものだが、DreamHost ではウェブメールのインターフェースが「マルチバイト文字列対応」に設定されていないので、日本語のメールをウェブメールで開くと文字化けする。Display オプションで「日本語」を選択したら PHP でエラーになり、それ以後ログインも不可になってしまったので、サポートに連絡して戻してもらった。メーラー経由(POP3、IMAP4)の日本語メールは問題ない。

ニフティの新しいスパムブロックはかなり使える (2005/10/28)

ニフティには以前の「パソコン通信」のときからの会員と、その後インターネットプロバイダ機能をメインにしてからの、パソコン通信部分を使えない会員と、二種類の会員があり、わたしはずっと以前から放置していたので「旧会員」だったが、ちょっと前にニフティから「特に何もしなければこのまま全員旧会員からアットニフティ会員に移行」という連絡がきて、今回、会員種別が変わり、やっと「迷惑メールフォルダ」その他の機能が使えるようになった。

この「迷惑メールフォルダ」は Symantec Brightmail AntiSpam というサービスで、世界に向けてむやみと配信されてるものはスパムという、個人では対応できない種類のフィルタで、かつ大変有効なもの。わたしがメインで使っているメールアドレスは、英語のメーリングリストやニューズグループでも公開していて、これまで英語のスパムが山のように来ていたのをメーラーの EdMax でフィルタかけてサーバー削除していたが、これがいらなくなってメールの受信が軽くなり、たいへん快適。ニフティのこのサービスの導入はいい判断だと思う。

ニフティはニフティ経由で発信されるスパムについても対策を始めるようで、なかなかよろしい。(最近はニフティ経由ではほとんどスパムは来ないけど。)

ウェブページ保存は実は (2005/11/01)

Internet Explorer でウェブページを「名前をつけて保存」すると、HTML コードが Outlook Express などの Microsoft 系 HTML の仕様に書き換えられて保存されるんですね。メタタグに Generator が MSHTML とか入ってるし。リンクタグは相対リンクが絶対リンクに変わってるし。いや、ちっとも知らなかった。いったん HTML を解釈して表示して、それをまた逆に HTML コードに変換してファイルに保存するというわけだろうか。

JPEG ファイルその他、保存したら実は内容が違う、なんてのは他に知らないので、「看板に偽りあり」じゃないか、というか、ほんとにびっくりですよ。

じゃ、Firefox じゃどうなんだろうか、とやってみると、ほぼ元のファイルに忠実なのだが、タグのないテキストが長めに続いて、しかも半角の単語の切れ目なんかがあると、そこで勝手に改行(テキストの改行であって br タグではないです)が入ってる。IE、Firefox とも「ソースの表示」をして、そこから保存したらそういう余分な改行もなかった。しかし、この「ソースの表示」もさまざまなコードを自動で判断して表示しているようなので、完全に元のファイルと同じとは限らないかもしれない。

ウェブページの保存機能は、リンクして使用している画像やスタイルシートもまとめて保存できるのが便利なのだが、ページ本体のファイルが「そのまま」ではないのはちょっと「微妙」だ。

確実にファイルを拾うにはダウンロードツールしかないのだろうか。タイムスタンプも取得できるので便利ではありますが。

HP Photosmart 2710 でスキャン (2005/12/25)

今年はプリンタの買い換えは予定してなかったのだが、FAX が壊れたので FAX の買い換えを検討してたら、結局 HP の FAX 搭載複合機になってしまった。何でも入ってると便利で安いので困ったもの。それなりに愛用してた、同じく HP の psc 2150 (FAX なし複合機)が休眠状態に。ちなみに、さらにその前は同じく HP の DeskJet 970cxi、そして DeskJet 895cxi。古いの 2 台は嫁入りずみ。

今回買った HP Photosmart 2710 というのは去年の型で、psc 2150 から 2 年後の型になる。psc 2150 から何が進歩したかというと、FAX まで入ってしまったというより何より LAN 搭載。さらに、後ろからハガキ給紙が可能になって、ハガキの印刷にまったく問題がなくなったこと。

今年の型もよさそうではあるが、黒インクが顔料インクのほうが好きなので、ちょっと品薄っぽい去年の型を探した。じつは今年も業務用で、同じインクを使うもの(7210 など)がある。去年の 2710 を買ったのは大きさと外見による判断。

で、LAN 接続はやっぱりよい。また、単に印刷が LAN 経由でできるだけではなく、スキャン関係が LAN 接続で便利になった。この機種の下位機種との違いはワイヤレス LAN も搭載していることだが、これはとりあえず使っていない。(他に、後部ハガキトレイの付属、という違いがある。)

HP Photosmart 2710 を LAN 接続すると、ウェブブラウザで HTTP アドレスにプリンタの IP アドレスを指定することで、プリンタの内蔵ウェブページが表示される。設定を確認したりもできるが、スキャンもできる。(いろいろウェブのセキュリティ設定を上げてるとスキャンメニューが表示されないことがあるので注意。うちは通常のブラウジングはちゃんとセキュリティ対応した Proxomitron 経由の Firefox、安全が確保されてて、何かが引っかかるとマズい、今回のような場合は IE を使ってます。)

この内蔵ウェブページからスキャンすると、スキャンの方式と用紙サイズが選べる。画像タイプの選択肢は 4 種類(カッコ内はレターサイズでのピクセルサイズ)。

  • カラー写真 ― 200dpi、カラー、JPEG (1696 x 2200)
  • カラー図面 ― 300dpi、カラー、JPEG (2544 x 3300)
  • モノクロ写真 ― 200dpi、グレー階調、JPEG (1696 x 2200)
  • テキスト ― 300dpi、白黒 2 値、PDF 埋め込み JPEG (2544 x 3300)

スキャンボタンをクリックすると、ブラウザに新規ウィンドウが開いてスキャン画像が転送されてきたのは、ちょっと驚いた。これを改めてディスク上に保存して完了。用紙選択は「レター」の他、日本では使わないと思われる「エグゼキュティブ」その他。「レター」とか、「インチ」とか、北米以外では使わないので国際仕様とも言えないんだから、何とかしてほしいところ。

HP の複合機の大きな弱点として、TWAIN 画面の使い勝手の悪さがある。呼び出すことそのものが重いし、直前の設定が記憶されていないのでいちいちプロファイルを読み込む必要があるし、IE のモジュールを javascript で動かしているらしく、全体に動作がもったり。いっぽう、本体の「スキャン」ボタンからメモリカードに保存すると、完全自動で JPEG 保存してくれるが、これは 200dpi でカラーという固定の設定、しかもスキャン範囲は自動判定という制限がある。

それと比較すると、ブラウザ経由でスキャンするのはなかなかよい。スキャン濃度やコントラスト調整は自動になるが、自動調整はかなりよくできている。

スキャンは TWAIN 入力からするものと思っていたが、このプリンタは TWAIN がダメだけど、その他が面白くて便利でもあるので、予期していたよりよかった。以前の psc 2150 はスキャナはついていても TWAIN 入力からしか使えなかったのと比較すると、大きな進歩。ただし、印刷物のモアレ除去とか、不必要なシャープ処理をはずすとか、詳細画面でヒストグラム確認をしつつ濃度設定ができるのは TWAIN 画面のみなので、大事なスキャンはやっぱり TWAIN から。CCD スキャナ内蔵なのでハードウェアの能力は高く、ちょっと面倒だがちゃんとプロファイルを保存して使うようにすればきれいなスキャンができる。

本社のある北米での評判を読んでみると、どうもサポート電話で保留のまま 2 時間待たされたとか、サポート関係の不満が多い。日本だとサポートが混んでいるときは「後でサポートから電話」してくるし、いちおうちゃんとした解決をしてくれることが多いと思う。しかし、LAN 経由でうまくメモリカードが読めないのは、なんでだろ。

[ 追記 (2006/06/18) ] 以前、メモリカードが読めなくなってサポートに電話したとき、Photosmart の IP アドレスを固定で指定するように指示されて、その時だけはメモリカードが見えたのに、その後またダメになってちょっとだけ不便をガマンしてた。きょう、他の目的でルータの設定画面を見直してたら、ルータが認識している機器のリストに Photosmart がないのに気づいた。ルータで固定アドレスでリストに追加したら、メモリカードが無事に読めるようになってしまって、これまで気づかなかったことが無念。事例が少なくてウェブにも情報がなかったので、問題解決できなかった、という面もありますが、とりあえずよかった。

萌えぬりえ? (2006/04/22) 

なんでも「萌え」がつけばいいのか、と言いたくなる昨今、逆に言えば、何に「萌え」がついてもおかしくない状況。秋葉原の書籍コーナーで出版元の違う「萌えぬりえ」と「もえぬりえ」が平積みされていても、周辺の「萌え」文字列の洪水の中では目立たないくらいで。

で、とりあえず目に止まった 2 種類を手にとってみました。かなり傾向が違っていて、「もえ」のほうは CD-ROM に ArtRage Ver.1 と Painter Essentials 体験版つき、もうひとつはデジタルデータはついてないけど、スキャンする方法から順に解説がついてた……と思う。「もえ」のほうが女の子がより低年齢っぽく、「萌え」のほうが絵師のレベルは上……だったと思う。

「ぬりえ」と言えば、このごろ大人用の「ぬりえ」というのがはやっていて、有名絵画の線画バージョンとか、オリジナル植物画もあったかな。そういうのとのジャンルの落差に「日本的なむちゃくちゃ(てきと〜)」が感じられます。が、「コーレルもこういうのにまでバンドルするっていうのは、かなり売る気はあるのかもしれない」と思いました。

(高齢者のデイケアとかで、こういうのをやってもらったら、どんなことになるのだろうか、とかちょっと考えたけど、高度に図式化された絵柄には、じっちゃんたちは萌えられないかもしれませんね。)

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