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circleかぶら屋 雑記 (2)

道具を買ってしまったし、ということ (2001/06/30)

サイト構成の見直しをして改装しよう、と考え始めたのは確か2月の終わりくらい。そのへんで「お絵描き掲示板」で描いた絵のギャラリーの更新が中断してる。改装ぐらいでなんでそんなにかかるのか、というのはじぶんでもよくわからない。

サイトづくりって、HTML コードを書いたりするのはそんなにむずかしいわけじゃない。java script なんてのはあまり使いたくないほうなので、そういうのに凝ったりもしない。多少レイアウトのときにブラウザで見ながら調整に試行錯誤するくらいしか、時間がかかることはない。

だけど、サイトの構成というのを考えだすと、なんだかどうするのがいいかよくわからなくなってきて、できあがるものはたくさんのファイルを内部リンクでつないだものになるわけで、後から変更するのはかなり面倒だし、ちょっとずつ変更しよう、とかいうのはどうもまずい。

やっといちおうかたちになってきたサイトを改装しようと思ったのは、なによりもまず、最初に設定した基本色、とくに表紙のオレンジ系の色が、そこに置ける絵を限定してしまうのが、だんだん苦しくなってきた、ということがある。また、表紙のレイアウトをテーブルで組んでいるのも、置ける絵を 300 x 300 に限定してしまうことになっていた。あと、絵のファイルがどんどん増えるので、フォルダ分類をもう一度やりなおす必要が出てきた。

思い立ってからすでにずいぶん時間がたってしまったけど、改装のために何もやってなかったわけではなくて、壁紙を作ったり、CGI をいじったり、少しずつすすめてきた。というのと並行して、新しい道具の使いかたに慣れる時間が必要だった。

ファイルが増えてくると、リンクの管理と、ファイルを移動したときのリンクの一括置換がなかなか面倒になってくる。そういうのが少しは楽になるかも、と思って、macromedia の Dreamweaver 4 & Fireworks 4 Studio というのを買ってみた。たしか2万円しなかったはず。HTML エディタを使うのは、ほぼ初めて。以前にパソコンにバンドルされてた古いバージョンのホームページ・ビルダーにさわったことがあるけど、古すぎるのと、勝手にコードを書き換えるのに困って、使うまでに至らなかった。今回は Fireworks 4 の JPEG ファイルの領域指定による最適化(圧縮比率の使いわけ)という新機能にとても興味があったので、購入に踏み切った。

この新機能、なかなか使える。が、Fireworks も初めて。どこにどんな機能が隠れているのか探し当てるまで時間がかかる。ツール類のパレットがそれぞれタブ切替になっているのに慣れるまでがたいへん。

そういうわりと使えそうな道具を買った、というからには、改装にもこの新しい道具を使うのだ、と思ったりするわけで、それがさらに改装の遅れにつながる。というふうにきょうまで進行してきたわけです。やっと Dreamweaver にも少し慣れました。あと、こういうツールパレットがたくさん表示されるソフトは、画面が広いほうがずっと使い勝手がよくなる。5月末に18インチの液晶ディスプレイを買ったことで、やっと Dreamweaver なんかが快適に使えるようになった感じがする。さて、構成もだいたい決まってきたし、そろそろ実作業に入ります。

時系列の問題 (2001/07/01)

今回のサイト改装で大きく変わったのは何か、というと、それは「時系列」が「古いものから新しいものへ」という方向にしたことと、ギャラリーのファイル名の法則を数字の並びから「作成日時個別」にして、必要に応じて削除したり追加したりしやすくしたこと。見た目のデザインはいつでも変更できるが、全体にわたる方針のようなものは、変更するとなったらサイト全体を変える必要がある。

ウェブでの「並び」は「新しいものから古いものへ」というほうが多い。訪問者はたいてい、そのサイトでいちばん新しい情報に興味があるから、まずそこへ案内するのは合理的だ。

しかし、ひとつひとつの記事には「先頭から末尾へ」という流れがある。この流れは概念図レベルでは「新から旧」の流れと矛盾しないが、実際に HTML ファイルにするとき、テキストの流れは方向があり、しかもひとつの記事には具体的な「長さ」があるから、記事を「新から旧」の順序で並べると「進んでは戻り、進んでは戻り」というパターンになってしまう。そして、この順序は、自然に発展するものごとを把握するには、どうも向いていない。

「自然に発展するものごと」なんて言うと大げさだけど、要するに、じぶんが Painter とかお絵描き掲示板とかで絵を描く、その内容や視点が時間とともにいろいろ変わってくるということに気づいたわけだ。また、ときには絵がシリーズになったりもするので、時系列逆順で作っていたじぶんのサイトを見ていて違和感が出てきた。で、方向を逆にしてみようか、と。

これはフレームというリニアな並びを超えた移動手段の道具を使えばあまり問題にならないのかもしれない。でも、フレームを使わない、というのはこれはいまのところわたしの「主義」なので。

時系列ではあるけれど、「最新記事」へのリンクをはることによって、表紙からの移動が便利になるようには考えてみました。

古いモノは丈夫? (2001/07/07)

ディスプレイ用のフィルターがありまして。これは 1998 年に買ったもので、PC9801 シリーズのパソコンのディスプレイ用でした。しかし、モノを捨てるのがキライなので、Windows マシンに移行してからも無理やりというかなんというか、14 インチ用のを 17 インチ CRT ディスプレイにつけて使っていました。ちょっとだけ表示領域を小さめにしたらこれで使えてたんです。

しかし、18 インチの液晶ディスプレイを買ったので CRT は捨てることになって、フィルターも用済みになりました。でも、まだ使える。というか壊れようがない。特殊コーティングのガラスに枠がついてるだけなんだから。

さて、どうしよう、と考えていたところ、いい用途を思いつきました。それは「文鎮」です。開いておくページの上に置いておくと重みもあっていいかんじ。よし、文鎮に使おう。ただ、ディスプレイのてっぺんに引っかけるためのアームのようなものがジャマ。これを取ってしまおう。

と思ったらこれが簡単に取れない。よく見るとなんと小さいネジを 10 個も使って両側から枠を固定してある。こんなところにネジ 10 個。はい、しかたがないので、ネジをはずしてアームを取りました。古いものは作りがていねいだなあ、と思いました。近ごろのはプラスチック成形だったように思います。

0番をつけること (2001/07/08)

このサイトの構造を考える上で、「横移動を便利にしたい」というのがわたしにはかなり重要です。1ページに絵をいくつか並べたものを、いちいちインデックスに戻らなくても次へ、また次へ、と順に見られるようにしたい、という意味です。

こういう何かを並べたページというのは、並べるものが増えてページが増えることを最初から考えておかないと、ページが増えるごとにリンクを見直すのがとても面倒になります。じっさいこの面倒なのを経験しました。最後に追加したページはそのシリーズでは番号で言うといちばん数が多いページになるのがふつうです。しかし、そこからひとつ横のシリーズの1番と相互に移動できるようにしているとき、逆方向のリンクを毎回書き換える必要が出てきます。面倒、ということは、よく忘れる、ということでもあり、何かいい方法はないか、とかなり考えました。

そんななかで思いついたのが「ファイル名に0番をつける」ことです。あるシリーズで最新のファイルは常に0番。すると、次のシリーズの1番のファイルの中のリンクは毎回書き換える必要がない。これで少しは管理が楽になるはず。新しくページを増やすときに0番ファイルをリネームするわけですが、リネームに付随するリンク変更は Dreamweaver で対処できる。新しいファイル名で新ページを作るより、そこが利点、の予定。

さて、このもくろみはうまくいくんでしょうか。

(追記 ― その後、もしリンクがそのページに対して張られていたら、0 番ファイルがいっぱいになるごとにリンクが切れてしまうし、だいたい自分でリンクミスをやることも多かったので、0 番ファイルは廃止。)

PNG 形式あれこれ (2001/07/12)

じぶんの中で PNG というファイル形式が急にメジャーになったのは、それはまぎれもなく poo site のお絵描き掲示板が作成するファイルが PNG 形式だったから。でも PNG はそんなに普及してない。Painter なんていまだに(Ver. 6.0J) PNG での書出しができない。(読込みさえできない。)

そういうのと比較してウェブ用画像専用ソフトの Fireworks は PNG に対応、というかデフォルトのファイル形式が PNG。しかし、通常の PNG ファイルに独自のデータが追加されている、という特殊な PNG なので、拡張子が同じなのがちょっとまぎらわしい。通常の PNG と同じように表示はできるけど、よぶんなデータのぶんだけファイルサイズが大きい。あ、でも、同じように表示できるってのはメリットと言える。

Fireworks でふつうの PNG ファイルを作るには「保存」ではなく「書出し」を使う。Fireworks では「書出し」、それも「書出しのプレビュー」から試行錯誤しつつ実行するのが基本機能だと思う。Fireworks 独自ファイルとしての PNG によるファイルの保存は、マスク情報やらパス情報やらいろいろ後で再利用したいときのみ。

で、この「書出し」で、Fireworks では PNG のビット数が選択できる。そんな選択肢があったのか、ととまどう。でも、ファイルサイズを小さくするためには使わない色をパレットから削除して使用している色を確認、その色数がカバーできればいいわけで、またファイルサイズをおさえるためにも、8 ビットあたりを選択することになる。もっと色数が使いたければ JPEG のほうが有利。

ところで、poo site のお絵描きアプレット(Ver. 1.32)で保存したファイルを Fireworks で開いてパレットを最適化(使っていない色は削除)すると、ファイルサイズがちょっとだけ小さくなったりする、ということに気がついた。アプレットは細かい最適化まではしていないということなのかな。

映像を記憶するのはむずかしい (2001/07/15)

じつは何も見ないで絵を描くのが基本になっちゃってる。それはたぶん、あまり資料とか買う余裕もなくなにしろマンガを描くというのが基本設定に入ってしまってるからだと思う。しかし、ぼんやりしたイメージをつかまえようとして描き始めて、さてもっと具体的にどうするんだ、というところで立ち止まってしまうことが多い。

資料を使うのは得意じゃない。けど、人体の構造とか、だいたいのところはおぼえたものの、筋肉の緊張状態によっても表面の形は変わるし、なんというか頭の中で 3D ソフト起動(「脳内 POSER」であります)、みたいな感じで描いているけど、もっとしっかり各部についてのデータが記憶されないと単なるいい加減ということなので、どうしよう。

さらにいざ絵にしようとすると、小物からインテリアから風景まで、細かいことが記憶されてないと描けない。描こうとするものについてインターネットで画像を探したりすることもこのごろは可能になったけど、なかなか「アレ」と思ったものは探し当てられない。それはたぶん、人間が生活する上で使う道具の数はあまりにも種類が多いからなんだろう。

以前に自分が見たはずのもの、使ったはずのものも、記憶だけで描くのはほんとにむずかしい。このごろ絵をわりとひんぱんに描くようになったので、これを痛切に感じる。だから、以前見たものはしかたがないとしても、いま見るものはちゃんと記憶しようとする。なんかいっしょうけんめい記憶しようとしながらテレビを見ている自分を発見したりする。現代舞踊の番組なんて、以前は興味がなかったのに、ダンサーの肉体を参考にしようとひたすら見たり、あるいは遠い国の人々の生活や風景の映像を記憶に焼きつけようとしたり、ちょっとした自然の樹木や草花や鳥や動物を、記憶から描けるようにと頭のなかでなぞってみたり。

しかし、いっしょうけんめい見たってそんなに記憶できるわけでもなく。全部ビデオに録画したってこんどは探すのがたいへんだし参照しにくいし。ああ、絵は困ったもんだ。

広告はやっぱり (2001/07/17)

……好きじゃない。テレビのコマーシャルで面白いのがあったり、雑誌で見た目にもきれいな広告があったり、広告というのがすべてダメなわけじゃないけど、「しつこい」、「うるさい」、「じゃま」なのは嫌いだ。だから広告の出る無料ディスクペースにあるサイトは困る。このごろは広告がポップアップで出るのも増えて、単に見た目がどうこうを通り越して、手間はかかるし他のウィンドウを隠すし、凶悪になってきたと思う。ポップアップはアメリカなんかの商業サイトだと当たりまえみたいにバシバシ出してくれるけど、ジャマなんだよね。

こういうポップアップを閉じてくれるツールもあるけど、なんで見るがわの人間がそんなツールを使う手間までかけなきゃいけないのか、と思う。そういう意味では必然性なくわざとポップアップ・ウィンドウを表示させるサイトも困ったもんだ。ジミなのはそんなにイヤなのかな。JavaScript でブラウザのウィンドウのサイズ変更するとこなんて、怖くて行けません。そういうふうに使われるのを見てると JavaScript がどんどん嫌いになっていく。で、オフにしたり。オフにしてるとメニューが出てこないサイトなんかもあって、しかたないのでソースみてリンクたどって……。面倒だ。

これって HOWTO 本がいけないのかな。「こうやればできる」というのをいっぱい書かないと偉そうじゃないから。最初に「見るがわのことを考えてこういうことはやっちゃダメ」みたいに書いてあればまだいいけど、それを書いたら本の内容はほとんど無意味になるもんね。そういう HOWTO 本って JavaScript に限らずたくさんあるような気がする。

Linar 便利! (2001/07/18)

わたしは基本的にファイラーはウィンドウズ付属の Explorer を使ってます。やっぱり軽いし、単純明快。しかし、お絵描きファイルについてはファイル名では絵の内容がわかりにくくてちょっと不便でした。Paint Shop Pro のブラウザを使ってみたこともありますが、これはいちいちサムネイルのキャッシュを作るのがジャマです。そのキャッシュファイルがけっこう大きいので許せません。

ちょっと前、かなり以前からユーザー登録してあるシェアウェアのファイラー、FileVisor に「サムネイルバイザー」という新機能がついているのを発見しました。これはキャッシュファイルを作らない。でも、FileVisor 本体を起動しないとサムネイルバイザーを起動できない。うむ〜。中途半端な。

と思ったので Vector を調べたら、フリーウェアでサムネイル表示専用のツールがあるじゃないですか。それが Direct Picture Viewer "Linar" for Windows です。

ついでにレジストリに項目追加して、エクスプローラからフォルダを右クリックしたメニューから起動できるようにしてみました。おお、これってすごく便利。Linar はそのフォルダにある画像ファイルをサムネイルで表示すると同時に、画像情報のあるファイルリストとフォルダのツリービューもあって、ファイルの作成日時やファイルサイズも同時に確認できるのがいいと思いました。それぞれの画像ファイルを別ウィンドウでフル表示もできます。

ほんとにこのごろフリーウェアですごいのがいっぱいありますね。

広告への対処法 (2001/07/26)

17日にウェブページに出る広告が嫌いだ、と書きましたが、きょうはこれに対処できるツールを見つけたので、広告はどうでもよくなっちゃいました。Proxomitron というツールで、HTML コードがブラウザに渡るまえにフィルターをかけて、見るがわにとって歓迎できない動作をするコードは除去してしまう、というものです。フィルターするんだから、カスタマイズもどうにでもなるところもいいと思います。

(興味のあるかたは、リンクページの「その他」の「おすすめツール」のところに入れておきましたので、入れてみてください。ウィンドウズ用です。レジストリは使いません。)

このフィルターをかけて無料サイト(通常広告バナーとかポップアップ広告が出るところ)を回ると、ほんとにすっきり。これがサイト作成者がほんらい作ったページなのかぁ、となんか感慨深かったり。

が、広告を出すほうはこんなのが当たり前になったら困るだろうから、どうするんだろう。

ともかくこれで JavaScript をオフにせずにウェブを回れるようになりました。めでたし、めでたし。

小さなズレが大きな不便 (2001/08/07)

Painter で絵を描くときチョークをカスタマイズした細めの鉛筆をよく使う。やっぱり細かいところが気になる。線がメインになるような絵を描くせいかもしれない。細かいところが鉛筆でうまく描けないと、やっぱりパソコンはまだるっこしいなあ、とか思う。しかし、いまどきのパソコンとかタブレットとか Painter とか、そんなにダメじゃないはずだ、とも考える。

なんとなく気になっていた問題がとても明白になったのは Painter でブラシのカーソルタイプを「1ドット」にしてみたから。うちの環境ではこの1ドットと実際に描画されるドットが下に1ドット、右に1ドット、ずれていることを発見した。

タブレットの設定が悪いのか、とほんとにいろいろやってみた。ワコムのサポートに電話したりもした。(おかげで設定にはちょっと詳しくなった。設定ファイルがテキストファイルで、中が覗けるのを知ったのは収穫と言える。)

で、最後にこの現象について、日本の Painter のサポート電話(テクニカルサポートのほう)にかけたら、なんだかこれは Painter6 に既知のバグ、らしいです。(サポートのほうで、そういう言いかたはしたくないようでしたが。)

ひえ〜。それって重大なバグじゃん。で、バグフィックスとマイナー改善の 6.1 パッチは日本語版が出ないらしい。そりゃないでしょ。これでずっとガマンしろと。日本語パッチが出ないのはいつものことで、これは日本語版を扱っているメディアビジョンも心苦しく思っているんだけど、パッチを作るのは COREL のほうだから COREL のほうであまり日本語バージョンをだいじにしていないので、どうにもならない、のだそうで。

いままで「なんかちょっと感触がヘン」と思いながらも、鉛筆とかペン意外のブラシなら問題ないんでわりと平気で使ってきたけど、はっきりバグだとわかったのをまだしばらく使うのかあ……。かなり辛いもんがあります。睫毛描くときなんかとくに。2倍表示にして描くのは好きじゃないし……。

Painter 7 の明暗 (2001/08/28)

英語版 Painter 7 はすでに発売になって、日本でもすでに入手したユーザーもぽつぽつあるようだ。わたしも「日本語版にはパッチが出ない」ということを知ったので、とりあえず発注。でも、日本語版のアップグレードもするかもしれない。電話で直接サポートしてくれるのは、日本版だけ、しかもサポート期間無限というのは考えてみれば貴重。こないだカーソルが1ドットずれる問題に遭遇したときも、電話で確認が取れたから一件落着したわけで、ほかの手段だとけっこう面倒。

ところで、Painter 7 はいくつも魅力的な機能が追加されてはいるのだが、既存のユーザーにすれば困った変更もあるようだ。

新しい機能には、水彩レイヤー というのが追加になって、キャンバス以外に何枚も水彩のレイヤーを持つことができること、ブラシ設定が XML ファイルで書出しできること、無段階のズーム、なんかがある。

困った変更は、水彩ブラシの塗りの種類に 水彩塗り混ぜ がなくなって、すべてが 重ね塗り になること。そう言えばわたしには「重ね塗り」は全般的に使いにくいので、どの種類のブラシでも使っていなかった。最初からあったものも、使うときに「重ね塗り」から「塗りつぶし」に変更してしまっている。「重ね塗り」が妥当だと思えるのはフェルトペン系のみ。

ブラシのカスタマイズの設定項目は 100 以上あり、それをうまくカスタマイズすることで「重ね塗り」の度合いを低くすることもできるらしいが、それにしても、さらに欠点として、水ブラシ がなくなった、というのもある。個人的に現在、水ブラシの表現をいろいろやってみてるので、Painter 7 で水ブラシがなくなると聞いてびっくり。

いや、たぶん設定項目がふえて、それをカスタマイズするのは面白いのだろうと思う。そういうのはやっぱりさわってみたいし、Painter 6 と Painter 7 と両方パソコンに入れるしかないんでしょうね、たぶん。

それでも Painter はやっぱりすごい (2001/08/29)

Painter のブラシというのはものすごい数の設定項目があって、これをカスタマイズして好みのものを作るわけだが、本物の油絵や木炭や水彩をシミュレートする方向でこんなにも複雑な設定を組み込んでしまった Painter というのは、やっぱり他のグラフィック関係のアプリケーションとははっきり違う存在なんだ、と、何時間もカスタマイズにはまってあらためて実感した。

しばらく Painter を使ってそのブラシのタッチに慣れて、それから他のグラフィックソフトで線を描いたり色を塗ったりすると、なんかちょっともの足りない。表情が少ないっていうのか、味わいがないっていうのか。そしてこの Painter らしさってのは、WACOM intuos のおまけについてくる Painter Classic でもきっちりある。

フルバージョンの Painter 6 があるので、おまけの Painter Classic をわざわざインストールする必要はないと思っていたけど、いったいどこまでこの「おまけソフト」がやれるのか確認したかったので、入れてみた。(Classic のほうが起動その他が軽いので、レイヤーがいらない絵はこっちがおすすめ、という説もある。)

Painter Classic ではブラシのカスタマイズはできない。でもこの水彩はやっぱり Painter だ。テクスチャを少し反映しながら、紙の表面にたまる水分の厚み(水彩境界)を表現しつつ、美しい陰影で広がる色。筆あとの美しさ。そう、これはたぶんこのごろはやりの「絵手紙」なんかにはとてもいいのじゃないだろうか。

レイヤーがあるから openCanvas のほうが好き、という人も多いみたいだが、Painter は Classic でも Painter。タブレットのおまけで持っているかたは、この水彩だけでも利用しないともったいない、とわたしは思う。

ああ、でも、ブラシのカスタマイズができないから、普通の鉛筆っぽい鉛筆(「塗り重ね」でなくて「塗りつぶし」で描画、すなわち選択色が白なら上から白く描ける)が作れないあたりがちょっと辛いかなあ。チョークを細くすれば代用になりますが。Painter と併用の場合、Painter でカスタマイズしたブラシを Painter Classic に持っていくといいそうです。

「臥虎蔵龍」は多国籍映画 (2001/09/21)

返却日になっちゃったけど、もういっぺん、と「臥虎蔵龍」(グリーン・デスティニー)を流してる。やっぱこの画面はすごくキレイだ。DVD でメイキング裏話(声だけ)が入ってるんだけど(ちょっとだけ聞いた)、北京語を話せるのは4人のメインキャラのうち玉矯龍(字幕ではイェン)を演じる章子怡(チャン・ツイイー)のみ。李慕白(ムーバイ)役の周潤發(チョウ・ユンファ)は香港出身なので広東語、余秀蓮(シューレン)を演じるミッシェル・ヨー(楊紫瓊)はマレーシア出身でマレー語と広東語で北京語ぜんぜんダメ、イェンの恋人、羅小虎(字幕ではロー)を演じる張震(チャン・チェン)は台湾出身だからこれも訛りあり、ということでなかなかの取り合わせ。中国系映画人大集合映画、と言えるらしい。

語学屋としてはそのへんがすごく面白い。

DVD だとエンド・クレジットの人名が読めてうれしかった。だって、ムーバイだ、シューレンだってもね。字が知りたい。で、字を見てわかること。ちゃんとキャラ名に「虎」と「龍」が入ってる。もちろん「臥虎蔵龍」にはもっと意味があるようですが。

話にムリがあるあたり(若い女の子がやったら強い)とか、超人的に武術ができるといっても飛びすぎとかはまあ SF の1種と思えば。でも途中でいまどきこういう編集アリですか、な感じで長〜い回想になるとか、話の最後はどうとればいいんですか、というのはね、やっぱり。風景と衣装と登場人物を楽しみましょう。

Boca Raton (2001/10/11)

アメリカで炭疽病感染者が見つかった、その町の名が、Boca Raton。それを聞いて何を考えたかというと、昔、マック(Mac SE)を買ってフォントに種類があるのが楽しくて、あれこれやったなあ、ということ。フォントにはみんな都市の名前がついていて、システム用フォントは Chicago で、代表的なセリフフォントは New York で、サンセリフは Geneva。Boca Raton は半分絵のような面白いフォントだった。そんな地名ってあるの、と調べた記憶がある。

あのころはフリーのフォントでもマック屋さんでフロッピーに入ったのを買ってた。フォント自体ビットマップフォントで、拡大するとドットが大きくなった。

……なんていう 10 年以上前のことを思い出したわけです。そのマックはその後 SE/30 にアップグレードして、愛着があるのでまだ机の下にころがっています。

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