Painter ワークショップ [print] |
マスクの基本 以下のマスク解説は Painter 6 および 7 についてのものです。Painter 8 以降の「マスク」と名のつくものの仕様については、とりあえず 【 Painter 8 使い始めガイド / 新しいレイヤーマスク 】 で確認してください。基本操作も解説してあります。また、Painter 6 および 7 で「ユーザーマスク」と呼ばれているものは「チャンネル」という名前になりました。変わったのは名前だけで内容は同じです。 Painter で新規ファイルを作成して絵を描いて、さてマスクはどこにあるんでしょう、というのが Painter 使いはじめには普通じゃないでしょうか。マスクとかはまあほっといて絵を描こう。そうやってしばらく使うと思います。Painter 6 からはレイヤーもあるので、お互いに干渉しないようなパーツを作るのはレイヤーを分ければなんとかなりますしね。 で、しばらく使ってて、そういえばマスクがあったはず、と思い出すわけです。でも、先に Photoshop を使っていたかたなら、最初からマスクのことを考えるかもしれません。(わたしみたいにマスクに遭遇するのは Painter が初めて、なんてユーザーには、マスクの概念をつかむまでがけっこうたいへんでした。) マスクは「オブジェクト」パレットの「マスク」のセクションにリスト表示されます。表示マスクについては、アクティブなレイヤーのものだけがリストに見えています。 Painter のマスクには2種類あります。レイヤーに描画すると同時に自動的に生成される 表示マスク (キャンバスにはない)と、ユーザーが作成する ユーザーマスク です。どちらも 256 階調のグレースケールデータです。 Painter のレイヤー表示マスクとユーザーマスクは、それぞれ Photoshop のレイヤーマスクとアルファチャンネルに相当するそうです。 表示マスク はそのレイヤーの各部分がどのくらい表示されるのか(表示の濃さ)をコントロールしています。黒(100%)で完全に表示、白で非表示、中間は半透明です。マスクセクションで該当の表示マスクを選択し、目のマークをオンにすると、表示マスクが黒で表示されます。 表示マスクは「マスクをコピー」で新規マスクに保存することで、ユーザーマスクに変換できます。 ユーザーマスク は、レイヤーとはまったく無関係です。レイヤーをまたいだ 選択範囲の保存場所 と考えるとわかりやすいと思います。選択範囲をマスクの状態にして扱うと手作業でマスク 範囲や濃淡を調整 できます。そして、基本的にこのマスクを選択範囲として読み込んで(メニューの「選択範囲」−「選択範囲の読み込み」)、画像に対してさまざまな作業を実行するわけです。言い換えれば、Painter のユーザーマスクは、マスク状態では編集と保存しかできず、実際の作業に使うには 選択範囲に読み込む 必要があるのです。例外は各種の「効果」を適用するときに、その効果の参照データとして直接使用する場合くらいです。ユーザーマスクは 1 ファイル 32 個まで 保存できます。 選択範囲とマスクは表裏関係なので、選択範囲はいつでもマスクに変換できます。メニューの「選択範囲」−「マスクへの保存」、あるいはマスクセクションの「保存」ボタンを使います。実行するとマスクのリストにこのマスクが追加されるので、これをアクティブにすればマスクを編集できます。 ゼロから 新規マスク を作るには、フォーカスをキャンバスに移して「マスク」セクションの「新規」ボタンを押すか、セクションメニューから「新規マスク」を実行します。その状態で新しいマスクがアクティブになっているので、黒で描画してマスクを作成します。(RGB がオンのままなら、マスクは赤で表示されます。) 2002/07/14 - 少しだけ加筆修正。 (Last Modified: 2002/07/14) |
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