色バリエーションの作りかた
こんなツールが使えます
Painter より安いもの、あるいは無料で使えるものでも、基本的な加工(色バリエーションの作成など)ができます。たとえばこんなのをお持ちではありませんか。(わたしは Mac のソフトについてはわからないのでツールの紹介はできませんが、加工の原理は同じです。)
- Photoshop Elements ― 10,000 円程度。ときどき WACOM タブレットにバンドルされる。加工ならなんでもできるはず。Mac 版も同じインストール CD に入っていて、機能も同じです。
- PaintShop Pro ― 10,000 円程度。これもいろいろできます。
- OPTPiX WebDesigner ― 5,500 円。減色・圧縮の手順がわかりやすいツール。JPEG 圧縮は多少ノイズは入るが色あせが少ない方式。プリンタの解像度の倍数に合わせた印刷ができる。編集機能は少ない。GIF ライセンス取得ずみ。
- OpenCanvas2 ― 4,700 円。
- PictBear ― フリーウェアなのに加工ならけっこうなんでも。レイヤーがあり、その合成方法も各種揃ってます。操作はわかりやすいと思います。これ自身では GIF 保存はできませんが、JPEG と PNG 保存はあります。JPEG 保存の画質設定は「環境設定」から。
- Pixia ― これもフリーウェアで高機能。レイヤーのリストは上下が普通と反対みたいでびっくり。慣れないと機能がわかりにくいかも。JPEG 保存の画質は保存のときにダイアログから設定できます。
- LitePaint ― 高機能フリーウェアもうひとつ。好みで選んでください。
画像編集ツールによっては、GIF や JPEG 形式のファイルが開けないときがあります。そういうときは IrfanView ( 日本語版ページ )経由でコピー&ペーストすればどんなファイル形式でも扱えます。また、画像一覧には Linar が個人的なおすすめ。
色をフラットに変える (ベース色をずらす)
目的の色のパターンを作るには 色とコントラスト を細かく調整する必要があります。下に紹介している手順では、レイヤーの不透明度を下げると色も薄くなる、同時に 透けて見えるパターンのコントラストは上がる という原則があります。これを考えながら塗潰しの色の濃淡を変更してください。
レイヤーが使える場合
- 元になる画像を開く。
- その上にかぶせて新規レイヤーを作成。
- 新しいレイヤーを目的の色で塗潰す。
- 合成方法は「通常」のまま、レイヤーの不透明度を適当なところまで下げる。(この後でも塗潰しの色を変えて調節できます。)
- 画像を保存する。(ファイルサイズが大きくならないように JPEG 画質を調節する。また、GIF 形式で保存するときは、その前に減色する。)
- Painter から「全選択+コピー」して他のツールに持っていくときは「クローン作成」をしてレイヤーのない画像にしてからコピーします。
レイヤーがあっても「塗潰し」を使う場合
Photoshop Elements、PaintShop Pro、PictBear (「塗潰し」を実行するとき色の選択ウィンドウで不透明度(A)を下げる)、Pixa (色選択で t 値を下げる)でこの方法が使えることを確認しました。(もちろん Painter ではできますし、プレビューしながら色や不透明度を変更できるのでとても便利です。)
- 元になる画像を開く。
- 同じ色がつながった範囲ではなく、画像の上から均等に塗潰す機能を使う。「塗潰し」というメニューコマンドがあれば、たぶんそれが使える。
- 目的の色で塗潰すとき、不透明度を下げる。(プレビューがないとなかなかむずかしい。)
レイヤーが使えない場合
- OPTPiX WebDesigner
- メニューの「フィルタ」−「カラーセロファン」で。不透明度も調節できます。
- Dibas (マイナーですが)
- もとのパターンと同じサイズの画像を作り、好みの色で塗潰し、これをもとの絵の上に乗せるように「画像合成」して、不透明度を下げます。(もっといい方法があるかも。)
- JTrim
- 色を変えたいパターン画像と同じサイズで新規ファイルを作成し、目的の色で塗潰す。もとのパターン画像をビューワなどからクリップボードに取り込み、JTrim で「編集」−「イメージの合成」で「クリップボードから入力」を選択、かつ「透明度を指定して合成」で不透明度を下げて実行。クリップボードからではなくファイル指定も可。
色相をずらす
元のパターンがカラフルで、その色のコントラストを生かしたいときは、こちらの方法で。
- Photoshop Elements ― 「画質調整」−「カラー」ー「色相・彩度」。
- PaintShop Pro ― 「カラー」−「色合い/鮮やかさ」。
- OPTPiX WebDesigner ― 「イメージ」−「色相調整」。
- OpenCanvas2 ― 「フィルタ」−「色の調整」。
- PictBear ― 「イメージ」−「RGB の度合い」。
- Pixia ― 「画像」−「カラーバランス」。
- LitePaint ― 「画像」−「RGBA 値操作」。
- Dibas ― 「編集」−「色調整」−「色合い」。
- JTrim ― 「カラー」−「HSV カラー調整」。
- Painter ― 「効果」−「色調処理」−「色の調整(色に対して均一)」。
(Last Modified: 2002/09/21)
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