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2003/11/23 の絵 「電気女神(ブルークリスタル)」 の Making |
コピー用紙にまずシャープペンシルでオレンジ色の芯(消しゴムで消せる「三菱 ish」)でだいたい位置を決めて、普通の鉛筆芯で線画。オレンジ色の線はグレースケールでスキャン取り込みするとだいたい消えてしまいますが、Painter で開いてから余分な線はいったんきれいに消しました。細かいところは「白」の鉛筆が便利。 また、鉛筆の線の取り込みはスキャン段階ではあまりコントラストを上げず、Painter で開いてから線画を複製して「Gel / フィルタ」モードで重ね、線を濃くした。このほうがコントラストを上げたりイコライズをかけるより線の表情が消えないので。取り込みは IrfanView から 600dpi で行ない、とりあえず Lanczos フィルター(縮小アルゴリズムとしては高級らしい)で 300dpi に縮小して画像を保存。さらに Painter で扱うのに適当なサイズまでピクセル数を減らして使用。 これは Painter で実際に開いて作業した画像を 40% に縮小した中央部分。紙に描いた元のサイズはこの 40% よりはちょっと大きいけど 100% よりかなり小さい。 |
線画のあるキャンバスの上に新規レイヤーを作成、合成モードを「Gel / フィルタ」にして「水彩代用ブラシセット」で大まかに着色。まず全体を濃い灰緑で塗りつぶして、「照明効果」で中央左寄りあたりを明るくしてから始めた。顔はだいたい納得がいくところまで塗ってしまう。他の部分を描く動機づけにもなるけど、顔をだいたい決めておかないと全体バランスにも影響するので。 |
背景の色がつまらないので、全体に色変えをすることにする。線画と色塗りレイヤーをまとめてクローンして、それをもとのファイルに貼り付け、さらにそのレイヤーを複製。上に乗せた複製レイヤーの合成方法を「Colorize / モノクロ・カラー変換」にして違う色をいろいろ乗せる。これを透明レイヤーでやろうとしたら境界がはっきり出て汚くなったので、複製を使うことにした。(ここの最初で線画とキャンバスは結合してもいいようなもんですが、あとで大幅修正するかも、という可能性のために線画はとっておきました。もっと大きいファイルだと「予備データレイヤー」でファイルサイズが増えるのはまずいので、別ファイルにしたほうがいいと思われます。) 複製を使っても、元の色が「青」のところの色相を変えると、見た目は明るい色になってしまう。これは RGB で色を扱う上では仕方がないけど、感覚的には納得できない。 |
合成方法が「デフォルト」以外だとレイヤーを結合できないので、クローンしたものを貼り付けなおして次の作業に進む。色が明るくなりすぎたところなどを手作業で塗り直し、顔以外の部分の細かい塗りも進める。
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背中から出ているホネのようなものに繋がるコードのような髪の毛、を根気よく描く。まあ、こういうのが好きだから描いてるわけですが……。 |
なんとなく全体のコントラストが足りないかなあ、と思ったので、現在作業中のレイヤー(線と塗りとか分けていないので 1 枚だけ)を複製して、「乗算」と「オーバーレイ」モードで不透明度をごく小さめにして乗せた。それをクローンして元のファイルに貼り戻し、さらに髪の毛描き込み。(色調整用にだけ使ったレイヤーは削除。) |
髪の毛その他の発光効果を別レイヤーで追加。「砂粒ブラシ」(スケッチ用ブラシセット)の「Bleed / にじみ」を 0 にして使用。 基本的にキャンバスあるいはレイヤー 1 枚だけの上で作業しました。投げ縄ツールあるいはマジックワンドで選択して「色調整」するとか、あるいは上で触れた色変更用レイヤーを乗せて調整すれば、部分的な色変更もいつでも可能です。 |
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