うたうたウ〜 というゲーム
じぶんがすごく楽しく遊ばせてもらったわりに、ウェブ情報が少ないゲームなんで、ちょっと感想とか書いとこうかな、と。2000 年発売のゲームで、PlayStation 用。
いちおう 【 うたうたウ〜 公式サイト 】 もまだ存続しています。ゲーム内容の一部に近いミニゲーム(それほどミニでもない)も提供されてるので、どういう傾向かはそれからも推測できると思います。
うちのサイトの看板くまの「くま」に置き換えるとこんな感じ。シャーマンないでたちなんですね。
なんで好きかって言うと
- もちろん使われてる曲がいい。全部オリジナルで全部いい。
- 音楽演奏には「記憶力」がだいじ、というポイントを押さえている。記憶だけならタイミングに合わせてキーを押す系統の音楽ゲーム、すなわちなんたらマニア、という系統や、「パラッパ」(これは曲と歌手の英語の訛りが秀逸)とか「スペースチャンネル5」(これはじつはやらされることがけっこう「うたうた」に近いかも)、あるいはBust A Move なんかのダンスゲームでも必要なんだけど、このゲームは唯一の「音楽を知ってると記憶しやすい」、「音楽のルールにそった」パターンによるゲーム。
- 音を聴いて記憶するだけじゃなくて、お手本には音といっしょにビジュアルなキューもあるので、むずかしいけど親切。(自分の演奏にはキューはなし。)
- そういうわけで、お手本を聴いてそれに合わせて演奏するのに、いっさい画面を見なくてもいい、というかなり画期的な仕様。
- じつは 合奏ゲーム である。自分で楽器を演奏する人間には基本的にとても楽しいゲームなんだが、さらにひとつひとつのイベントでどんどん曲が合奏になっていく、それがむちゃくちゃ楽しい。
- いろいろな楽器の演奏をやらされることになるんだけど、音色(おんしょく)もいい感じ。
- 遊んでいるうちに、ちょっと音楽の勉強ができる。あ〜、タイコのリズムはこんなんなのか、とか。
- 絵柄も好きだ。
- ゲームの背景のストーリーもイヤじゃない。(ゲームのじゃまになってない。)
そういうわけで、知名度が低いわりには、楽器をやる人にはとってもおすすめなゲーム。ゲームの中に 音楽人の意地 が見える。(そのへんの「意地」が好きで。)
……というような解説を読んで興味を持ったかたは、中古で(新古でも)安く出回っていたり、知り合いが「もうやらないからあげる」と言ったりしたら、入手してみてください。でも、ちょっとクセもあって……。
- 音楽に妥協がないっていうか、リズムがむずかしいので、小学校の音楽で楽器は苦手だった、という人には腹が立つだけになる可能性が高いです。とりあえずサンバのリズムについていけないと、まったく進めません。えっと、「裏拍子」ってヤツかな。
- リアルタイムの入力がたくさんあるので、指が疲れます。同じキーって連打しにくいですしね。
- フィールド上の移動とかモサいけど、ま、気にせずに。
わりと最初のほうで、サンバの太鼓のリズムがかな〜りむずかしいんですが、そこでメゲてはいけません。どんどんむずかしくなるわけじゃないです。リズム関係のあとはメロディとか、内容が変わっていきます。あと、完璧じゃなくても許されます。
わたしにとっては「プロに合奏していただけるゲーム」なのかもしれません。作ってくれた人たちに感謝。あまりヒットしたという話は聞かないので、次はないのかなあ。
(Last Modified: 2003/02/16)
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