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circlePainter 8 のバグ

Painter 8 (8.0) 英語版で気がついた不具合とニューズグループで報告があって確認できた問題を順不同でリストしています。(当然ながら、すべてを網羅できていません。) また、主に Windows 2000 環境での使用しているので、OS 依存のバグについてはこの環境のものしかわかりません。

  • 8.1 で修正ずみ マニュアルの PDF で検索ができない。(存在する文字列がヒットしない。) テキストのコピー&ペーストもできないので、PDF を作成するときに何か間違えてるらしい。(日本語版は問題ない。)
  • レイヤー上で「レイヤーの透明度からレイヤーマスクを作成」すると、不透明度の情報はレイヤーマスクに移動し、レイヤーの不透明度は「100% 透明か 100% 不透明」の 2 値になってしまうため、半透明部分があったイメージではレイヤーマスクを消去すると画像が変化してしまう。「レイヤーの透明度からレイヤーマスクを作成」は使わずに、「レイヤーの透明度を選択」し、それをチャンネルに保存して各種作業に使ったほうがいい。(バグというより、仕様?)
  • Painter 7 までのファイルで、レイヤー表示マスクを編集して画像の一部を隠していた場合、Painter 8 に読み込むと Photoshop に読み込んだ時と同じく隠された部分がなくなる。読み込んだ直後に「レイヤーの透明度からレイヤーマスクを作成」を実行して、さらにそのレイヤーマスクを削除すると、隠れていた部分の画像が復活。ただし、必ず読み込んだ直後に行うこと。(これはレイヤーマスクの仕様変更に伴う問題で、バグとは言い切れない。以前と同じ方法でのレイヤー表示マスクの編集ができなくなった、ということ。)
  • デジタル水彩のカスタマイズをしている途中で不正終了することがかなりある。不正終了が続けて起きるときは Painter.set ファイルの再導入や Pre-Built Brush File の削除をしてみる。問題の起きるデジタル水彩バリアントを削除してしまう、という方法もあり。
  • ブラシクリエイターの作業で、スライダに触ると落ちる状態になってしまうことがある。数値で設定を変更することで回避。
  • なにかと右に 1 ドットずれる。テキストやシェイプの確定、複製先を指定したマスクの複製など。
  • レイヤーを回転すると、レイヤーマスクが消滅。UNDO も効かない。ひとつの回避方法としては、あらかじめ Apply Layer Mask (レイヤーマスクを適用)しておいてから回転? あるいは最初にレイヤーを複製してから作業。
  • (Painter 7 までの「レイヤー表示マスク」であるレイヤーの不透明度が壊れるわけではない。)
  • 英語版に付属の「7 days free training」の番号が間違っているので、使えない。登録ユーザーには正しい番号がメールで再交付されるとのこと。
  • 「Brush Creator / ブラシクリエイター」から戻ってきたとき、パレットに太さが 1 ピクセルの黒い線ノイズが乗ることがある。いったん生じると Painter を終了するまで消えないようだ。
  • 「Brush Creator / ブラシクリエイター」の「Scratch Pad / スクラッチパッド」は、ウィンドウの枠を広げても広がらないので、狭い。
  • 「Resize / サイズ変更」を実行すると平坦な色面に格子状のノイズが出ることがある。縮小する割合などにも依存するらしい。(Legacy)
  • スクリプトには保存するときの名前の末尾に「¥ + アルファベット 1 文字」をつけることでキーボードショートカットから呼び出す機能があるのだが、この呼出しの大元のキーボードショートカットである Command / Ctrl + K を「環境設定」に割り当ててしまったので、スクリプトの呼出しが使えなくなっている。
  • 「レイヤーの作成」が記録されているスクリプトをテキストに書き出して編集し、それを読み込んで再生するとエラーになる。(Legacy)
  • フレームスタックでのトレーシングペーパー機能で、クローン元だけでなく、前のコマの絵も透けて見えてしまう。(Legacy from 7)
  • 新水彩の「Wetness / 水分量」が 0 の設定のブラシで描いたストロークは、「Wet Entire Watercolor Layer / 水彩レイヤーをにじませる」を実行すると消去される。(Legacy from 7)
  • デジタル水彩のぼかしは、ストロークそのものにぼかしがかかるのではなく、ストロークを囲む四角形全体にぼかしがかかってしまう。(このへん、「デジタル水彩」関係のバグは、どどど さんの 【 Digital Water Color の特徴と不具合 】 を参照してください。
  • 「テキストツール」で、プロパティバーやテキストパレットの数値設定ウィンドウをクリックして数値を変更しようとすると、言語の地域が「EN」になってしまう。(Windows 版での確認)
  • レイヤーのサムネイルの再描画が遅れて、実際とは違うものが表示されているときがある。また、レイヤーのロックのアイコンも、違うレイヤーから操作したときに再描画されないので、状態がわかりにくい。
  • 8.1 で修正ずみ カラーセットの右端のスクロールバーが、カラーセットの内容を隠す。また、カラーセットの四角のサイズとの兼合いでは、最下部に 1 行分隠れてしまう。四角のサイズを調整することで臨時対応はできる。また、カラーセットのパレットは、単独(他のパレットとドッキングしていない状態)のときに、幅の変更ができる。
  • Painter 内部からの DPI 変更が無効。(Legacy)
  • レイヤーマスク上での「Fill / 塗潰し」関連はほとんどがうまくいっていない。
  • カラーセット上の色サンプル (swatch) が「色のばらつき」情報を持つものでも、以前のバージョンのように色ノイズ入りで表示されない。
  • カラーセットの四角の大きさの変更で「Customize / 自由設定」で数値ウィンドウにキーボードから入力した数値は、カーソルキーなどの操作をしないと反映されない。スライダは有効。
  • Windows 版で、アプリケーションウィンドウの大きさを変更して内部をスクロールすると、内部のウィンドウやパレットの位置がおかしくなる。
  • Illustrator 7 の ai ファイルをインポートしようとすると、落ちることがある(条件不明)。Illustrator 8 以降はもとからサポートしていない。
  • Brush Creator の Stroke Designer で、ブラシ先端の形状 6 種類のなかで、現在どれが選択されているのか表示されない。(しょうがないんで、下のストローク見本の左ので代用します。)
  • Bucket Fill (塗潰し)ツールでの Cartoon Cel (アニメセル)モードの挙動が通常(イメージ塗潰し)モードと違いがない。(線との境界のあたりが乗算にならない。)
  • Diffuse Digital Water Color (デジタル水彩を拡散する)がスクリプトに記録されない。
  • Digital Water Color (デジタル水彩)ブラシで Auto Clone (自動クローン)を実行すると、ぼかし設定があるブラシでもぼかしが効かない。(「ストローク」の「自動再生」(ブラシセレクターのメニューから)だとぼかしも有効なようだし結果もより自然だが、すごく時間がかかるので注意。)
  • ブラシのキャプチャなどで、正方形に選択するために Shift を使って選択したあとは、ブラシセレクターのメニューの「Capture Dab / ブラシの取り込み」の項目がグレーアウトして使えない。(Shift 選択でなければ問題ないので、いったん Shift 選択してこれを新規イメージにペーストしてから全選択、などすれば回避できる。)
  • モザイクとテッセレーションの作成で、クローン作成+全選択+消去の後、手作業で「色」のクローンカラーをオンにしないと元画像に基づいたモザイクやテッセレーションが作成できない。(Painter 7 までは自動的にクローンカラーになる。マニュアルも Painter 7 までの動作に基づいて解説してある。)
  • Windows 版で、レイヤーを重ねたとき、上のレイヤーがかすかに「透けた」ような合成結果になる。白の上に黒、黒の上に白などを「デフォルト」モードで乗せてスポイトで色を確認することでわかる。Macintosh 版にもある「乗算バグ」とは別で、Windows 版のみの現象。(Legacy)
  • 8.1 でも、ブラシゴーストを表示している場合、ブラシパレットからブラシの変更後にカーソルの動きが異常に遅くなり、キャンバス上をクリックするまでタブレットペン(スタイラス)やマウスに追従しなくなることがある。(newsgroup の 7000 番からのスレッド)

Legacy Bug というのは、当該バージョン特有のバグではなく、以前のバージョンからあってまだ修正できていないものを言う。「負の遺産」とか「過去の遺物」といったところ。

バグじゃない変更

  • レイヤーマスクがあるところが描画できない ― apply layer mask でレイヤーマスクと RGB レイヤーを合成してしまうと、追加の描画ができる。
  • レイヤーマスクは消さなくても、マスクの上の右クリックメニュー、あるいはレイヤーメニューから disable することができる。これは enable layer mask で再表示。

バグじゃない仕様

  • テキストの「不透明度」と「レイヤー合成方法」は、レイヤーのリストからは変更できない。テキストツールを選択するとプロパティバーがテキストツールのものになるので、そこから変更。
  • シェイプの「塗潰し」の不透明度はレイヤーリストから変更できるが、ストロークの不透明度はそのシェイプのプロパティを表示して変更する必要がある。
  • Windows でデュアルモニターにした場合、パレット類だけを 2 つめのモニターに移動することができない。アプリケーションウィンドウをモニターをまたぐように広げて、その中にパレットを置く必要がある。(この問題への対応はたくさん要望が出ている。)

(Last Modified: 2004/02/26)

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